by chance? or by design?

今週の by chance? or by design?は、ウミガメ。

二十代初め頃だったか十代後半だったか、種子島の海辺でキャンプをしていたら、偶然ウミガメの産卵に遭遇しました。

産卵した後海に戻って行くウミガメを見ながら、「このウミガメはこれからどんな旅をするのだろう」などと考えことを思い出します。

ウミガメは餌場である海から産卵場の浜辺に戻って来ます。
研究者たちはウミガメのこの回遊を,「動物界に見られる驚異」と描写しています。
これまで何十年もの間,この生き物は研究者の興味を引きつけてきました。

雌のカメは2年から4年おきに浜辺に上陸して卵を産みます。
一つの穴に100個ほどの卵を産み,砂をかけて隠します。
卵が孵化すると,子ガメは海に向かって進みます。
それから驚くべきことに,合計1万3,000㌔にも及ぶ旅に出ます。
何年かすると,成長した雌のカメは産卵のため,ふるさとの海岸に戻って来るのです。

ウミガメはどのようにして方位を定めるのでしょうか。
「ナショナル・ジオグラフィック・ニュース」によると、地磁気地図が遺伝的に組み込まれているということです。
研究によれば,ウミガメは地磁気の強さと方向を探知することによって自らの位置を特定できるようです。
こうした驚異的な能力があるので,無防備で小さな子ガメは,大西洋を回る1万3,000㌔もの旅に出られるのです。
小さな子カメはなんの先導もなく自力でそうするのです!

豊田