by chance? or by design?

by chance? by design?は次の点を少しずつ考えます。
進化論の3つの通説。
1、 突然変異は新たな種を作り出す原動力となる。
2、 自然選択は新たな種を生み出す。
3、 化石の記録は、大進化を裏付けている。

通説1、突然変異は新たな種を作り出す原動力となる。

大進化という考えは,突然変異―動植物の遺伝子の,偶然による変化―により,新しい種のみならず,全く新しい科の動植物が生じる,という主張に基づいています。

動植物の様々な特徴は,設計図とも言うべき遺伝情報によって決まり,その情報は一つ一つの細胞の核に収められています。
研究により,突然変異は,親とは異なった特徴を持つ動植物を生み出すということが分かっています。
しかし,突然変異は本当に,全く新しい種を生み出すのでしょうか。過去100年にわたる遺伝子研究は何を明らかにしているでしょうか。

1930年代後半に科学者たちは,ある新しい考えに取り組みました。
その時点ですでに科学者たちの間には,自然選択(より環境に適した生物が,より高い確率で生存して子孫を残すこと)が突然変異と相まって新種の植物を生み出す,という考えがありました。
それを基に今度は,突然変異体を人為的に選択すれば,もっと効果的に新種を生み出せるはずだ,と考えるようになったのです。
「ほとんどの生物学者の間に,とりわけ遺伝学者や育種家たちの間に高揚感が広がった」と,ドイツのマックス・プランク植物育種研究所の科学者ウォルフ‐エッケハルト・レーニヒは述べています。
なぜ高揚感が広がったのでしょうか。
「それら研究者たちは,動植物の伝統的な育種法に革命をもたらす時が来たと考えた。望ましい突然変異を誘発して選択することによって,より良い新たな動植物を生み出せる,と考えたのである」と植物の突然変異遺伝研究に30年の経験を持つレーニヒは述べました。
全く新しい種を作り出せる,と期待した人もいました。

事実は何を示したでしょうか?

豊田