by chance? or by design?

シリーズ by chance? or by design? は、確率とタンパク質の自然発生について考えました。
つづいて、 遺伝の暗号 つまり DNA について。
DNAについては、以前いろいろリサーチして、その仕組みについてとにかくシンプルに書きたいと試みたものの、まず自分が内容を完全に理解することさえ難しく、断念した経緯があります。
それで今回は視点を変えてもう一度挑戦。


先回まででタンパク質分子の偶然による生成が、数学的どのような確率になるのか考えましたが、それよりさらに得難いものは、DNAの構成単位で、遺伝の暗号を帯びるヌクレオチドです。

DNAには、5種類のヒストンが関係しています。(ヒストンは遺伝子の働きにも関与している、と考えられている)
これら、ヒストンのうち最も簡単なものが形成される可能性でさえ、20の100乗分の1と言われています。
これも膨大な数字であり、「最大の望遠鏡で見える全ての星と青雲の中にある全ての原子の総合計より大きな」数なのです。

豊田