by chance? or by design?

この数週間にわたってシリーズ ”by chance? or by design?” は生命が、偶然に発生する可能性つまり "by chance" に注目しています。
無生の物質は本当に偶然により生命を持つものになるのでしょうか?
これはどちらでも良い問題ではありません。
一方は意図があることを意味し、他方には意図がないことを意味するからです。
意図があれば、背後に計り知れない知恵があり、意図がなければ、背後に知恵はなく、将来に対する計画もないことになります。

今日は”確率とタンパク質の自然発発生”について。 そのパート1
適切なアミノ酸だけが集まってタンパク質分子を形成する可能性はどれほどでしょうか。
その確率をたとえると、次のようになります。
赤い豆と白い豆を同じ数だけ取り、それを良く混ぜて大きな山にします。
しかもそれは、100種類以上の豆の集まりです。
その豆の山にスコップを突き入れます。
どんな豆をすくうことになるでしょうか?
タンパク質の基本的な構成成分に相当する豆を得るには、赤い豆だけをすくわなければなりません。
白い豆は一粒も入ってはいけません。
しかもそのスコップは赤い豆のうち、決まった20種類だけを載せていなければならず、そのひとつぶひとつぶは、、スコップ上の、あらかじめ定められた特定の場所に位置していなければなりません。
タンパク質の世界ではそれらの条件のいずれかが、どこかで狂うだけでも、結果として生じるタンパク質の正常な働きは阻害されることになります。
この仮想上の豆をかき混ぜたり、スコップで何度もすくってみたりすることにより、ちょうどふさわしい豆の組み合わせを得ることができるでしょうか?
では、仮想されている有機物のスープの中で、偶然がそのようなことを引き起こすことができるのでしょうか?

来週は ”確率とタンパク質の自然発発生”についてのパート2。

豊田