by chance? or by design?

先週はタンパク質の形成のもととなるアミノ酸の生成が偶然に起こるか?と言うことについてでしたがが、今日もその点をもう少し掘り下げて。

アミノ酸は200種類以上ありますが、生物体のタンパク質に必要なのはそのうち20種類だけです。
さらに、アミノ酸にはふたつの型があります。 ある分子は“右手型”でありある分子は“左手型”です。
理論上の有機物スープで考えられているようにこれらが無作為に形成されるとすれば、半分は右手型、残りは左手型になります。

生命体でどちらか一方の型が特に好まれる理由は分かっていませんが、生命体のタンパク質を構成するために用いられている20種類のアミノ酸すべて左手型なのです。

無作為になされているのに、要求されてる特定の型のものだけがそのスープの中で結合するのはどうしてでしょうか。
物理学者のJ・D・バーナルは、「その説明は依然として、生命の構造的な面で最も説明しにくい点の一つであることを認めなければならない。我々はこれを決して説明できないかもしれない」。と結論しました。

来週は確率とタンパク質の自然生成について。


豊田