人の時を想う?その5

その5 「どのように家族や友人は禁煙をしようとしている人の助けになれるか」
たばこを吸わず、喫煙の危険を知っている人であれば、友人や家族が喫煙を続けているのを見るのは、つらいことかもしれません。
でも、圧力をかけても、小言を言ってもその人を禁煙させるのはたぶん難しいでしょう。
本人が、禁煙するための内面の力と自覚を持つ必要があります。 
ですから、周りの人に求められるのは、禁煙したいという本人の気持ちを強め、支える、思いやりのある方法を見つけることです。
どのようにすることができるでしょうか。 
禁煙をしようとしている人の家族や友人は、まず時を見計らって、本人のことを本当に心配していて、愛しているので、たばこを止めてもらいたいと思っていることを話すことができます。
禁煙するつもりなら喜んで協力することを伝え、どのように力になれるか、どうしてほしいか話し合うことができます。
本人が禁煙する決意を固めたらどうすることができるでしょうか。
その人が、禁断症状を経験し、怒りっぽくなったり落ち込んだりするかもしれないということをあらかじめ念頭に置いておきます。
本人は、頭痛や不眠に悩まされることもあるかもしれませんが、そうした症状が一時的なものにすぎず、体が新しい健康的で安定した状況に順応しようとしている証拠であることを思い出させてあげます。
明るく積極的な態度、雰囲気を保ち、喫煙に逆戻りしてしまう、ストレスとなるような状況を作らないように、配慮します。
本人が、喫煙に逆戻りしてしまったらどうでしょうか。
過敏に反応せず、逆戻りしてしまったことを、自分にとっても本人にとっても教訓とするように考えます。
喫煙を止めることが、いかに難しいか、また他の人より苦労する人もいるということを、覚えておくようにします。

MT