人の時を想う?その3

ライトはライトか?
欧州における調査ですが、イギリスの科学雑誌ニューサイエンティスト誌によると、たばこ会社の極秘文書を通して、複数のたばこ会社が「故意に喫煙者を欺き実際に吸っているよりもタールやニコチンの含有量が少ないたばこを吸っているように思いこませている」ということが明らかになったそうです。
欧州でもニコチンやタールの上限値を定めています。しかしたばこ会社はタールやニコチンの法的上限値をクリアするために、たばこに調整を加えずに、測定方法を変えて意図的に基準をごまかしていることが明らかになりました。
なぜそのようなことが可能だったのでしょうか? ニューサイエンティスト誌は、「たばこ会社がこうしたことを行えたのは、そうした検査を定めるたばこ委員会を事実上牛耳っていたからだ」と指摘しています。
たばこの害については医療関係者の様々な研究結果をめぐって何十年も論争を繰り広げてきた結果、米国のたばこ最大手フィリップモリスはついに「喫煙は肺がんや心臓病や肺気腫などの重い病気の原因であることの医学界、科学界の圧倒的合意がある」ということを認めました。 それでもニューヨークタイムズ紙によると同社は「我々は自社のブランドや、それを多年にわたって支えてきた広告キャンペーンを誇らしく思う」と述べました。 
MT